【M5と比較】CP+2018でCanonのEOS Kiss Mを触ってきた
お世話になっております。
年に一度のカメラの祭典、CP+2018が先日開催になりましたが、
今年も行ってまいりました。事前登録で無料だし。
セミナーとノベルティ目的で去年も参加したのですが、
今年はもう一つ、Canonのミラーレス EOS M5ユーザーとしては、
直前に発表されたCanon EOS Kiss Mが気になる所。
もちろんCP+2018にも実機が触れる形で展示されておりましたので、
主に同じミラーレス一眼であるM5と比較する形で、
実際にKiss Mを触ってきた感想をまとめたいと思います。
~目次~
- 細かい情報は公式で!
- 触った感じは、そんなに変わらない?
- 操作性は圧倒的にM5の方がいい
- AFはサクサクでM5より早そう
- バリアングル液晶が最高に羨ましい
- Canonの人曰く「M5/M6の方が上位機種」
- フルサイズミラーレスへの布石かな?
- 感想
細かい情報は公式で!
画素数とか細かい数字的な所は、
是非Canonの公式ページを見てください。
ここでは触ってみた私の感想をまとめたいと思います。
あとCP+2018そのものの感想は、最近始めたTwitterでつぶやいておりましたので、
そちらも参照いただけますと幸いです。
キモかったです。#cpplus pic.twitter.com/108xZfYtit
— しゃっちー(準備中) (@schaccie1010) 2018年3月3日
触った感じは、そんなに変わらない?
で、実機がこちら。
白くてかわいい、Kissらしい本体でした。黒もありますよ。
持った感じ、重さはそんなにM5と変わらないかな。
カタログだとM5:427g/Kiss M:387gなので、
40gの差。誤差の範疇だと思います。
上から見るとこんな感じ。右は私物のM5です。
同じパンケーキレンズを装着していますが、
厚みも横幅もほぼ同じ。気持ちKiss Mの方が握りやすそうです。
操作性は圧倒的にM5の方がいい
上の写真を見ていただくと判りますが、
ダイヤルの数が全然違います。
しかもKiss Mの親指付近にあるダイヤルは、モード選択っていう。
これだけ違うと操作性も全然違うため、正直戸惑いました。
シャッター周辺に一つダイヤルがあるため、例えばF値はいじれますが、
ISO感度とか露出補正とか、そういうのは色々ボタンを押す必要があります。
操作性で言うと、M6には搭載されなかったタッチ&ドラッグAF。
これがKiss Mには搭載されています。
ファインダーを覗きながら液晶をグリグリ動かして、
ファインダー上でピント位置を調整するという機能。
EVF様々と言える機能が搭載されて、ほっとしました。
AFはサクサクでM5より早そう
AFの話が出たので、その話をすると、
M5よりずっと早くて、サクサクな印象でした。
もちろんCanonご自慢の爆速タッチシャッターも健在。
この辺はM5から進化した画像処理エンジン DIGIC 8がいい仕事しているようで、
AFゾーンや精度も向上しているんだとか。
ちなみに連射速度は10コマ/秒で、M5より1コマ/秒向上しています。
バリアングル液晶が最高に羨ましい
もうね、これに尽きますよ。
Kiss Mはバリアングル液晶を搭載し、
背面液晶がぐるぐる動きます。
これでよく言われるのは、自撮りが楽ということですが、
自撮りだけなら、M5だってなんとかなるんですよ。
ほら!
M5は液晶が上下に動くため、ハイ/ローアングル撮影はもちろん、
一番下まで持ってきたら、正面を向きます。
ちなみにホットシューに刺さってるのは、Manfrottoのノベルティです。
自撮りはしないので、別にそこはいいんですが、
M5のタイプだと、縦位置のハイ/ローアングルに対応していないんですよね。
ただKiss Mのタイプも、ハイ/ローアングルを撮ろうと思うと、
一度液晶を横に開く必要があるので、ちょっと面倒だったりはします。
Canonの人曰く「M5/M6の方が上位機種」
細かい違いはあるものの、結局見えてこなかったのが、
つまりM5から何が進化したのか、という点。
M5の上位互換として出してきたのか、それとも別機種なのか。
その点をズバッと、Canonの人に訊いてしまいました。
結論から言うと、「M5/M6が上位機種」とのこと。
ダイヤルの数からも判る様に、撮影の自由度はM5の方が上ですし、
画素数や液晶の大きさ等も、M5の方が良かったりもします。
ただ一方で、画像処理エンジンはKiss Mが最新なので、
それに関係する機能は、もちろんKiss Mの方が優れています。
これを上位機種と言わず、何というのか?という疑問はありますが
まぁあくまで「Kiss」なので、最上位にはならない、ということなのかな。
ちなみにKiss MのバッテリーはM100と同じLP-E12で、
M5のLP-E17より1回り小さい物を積んでいます。
共用できないんかい! という感想はちょっとありますが、
そこはM100をサブ機にしてね、というメッセージでしょう。
フルサイズミラーレスへの布石かな?
今回出たのがKissで、1つ前のカメラの下位という微妙なポジションですが、
となると気になるのが、この次にでる上位モデル。
それはもうフルサイズミラーレスになるんだろうなと、推測できます。
しかしCanonやNikonがなかなかフルサイズミラーレスを出さないのは、
ひとえにレンズの問題なんだろうなー、と思います。
一眼レフ用のレンズを使うと、ミラーレスの薄さを活かせなくなりますから。
CP+2018で配っていたカタログに、分かりやすい図があったのですが、
Mシリーズで使えるEF-Mレンズは、ミラーレス専用なので、
バックフォーカスを短くすることが出来ます。
ここにこれまでの一眼レフ用のレンズを付けようと思ったら、
どうしてもアダプターが必要になる訳ですね。
個人的にはフルサイズ化を見据えて、Mレンズを拡充してほしい所。
それかアダプターを配布してくれたなー(笑)
感想
個人的な感想を最後に言うならば、
M5に満足しているなら、Kiss Mに乗り換える事は無いかな。
AF速度の進歩は確かに体感できる程でしたが、
風景写真中心なので、それを理由に買い替えは無いです。
M100をこれまで使っていて、ちょっとステップアップしたいと思う人は、
まさに買い時かもしれませんね。電池もレンズも共用できますし。
ただし今後フルサイズが出た時、本気で悩むと思います。
その時までM5で腕を磨いておかないと。
ではでは。
しゃっちー