【作例あり】「ソ連」のオールドレンズ Helios 44-2を買ってしまった【沼の入り口】
お世話になっております。
実はその時点で、もう一本面白いレンズを購入しておりました。
Helios 44-2という、その界隈では有名なレンズなのですが、
いわゆる「オールドレンズ」と呼ばれる、かなりクセの強いレンズです。
そのHelios 44-2が、はるばるロシアからようやく届きましたので、
使用感や作例など、紹介していきたいと思います。
~目次~
中古ガチャで良品を引く
ソ連製ということで、少なくとも30年くらい前の物なのですが、
ロシアからプチプチに包まれて届いたブツは、レンズに傷やカビもなく、
使用に全く問題の無い、良品を引く事ができました。
ちなみにシリアルが87から始まっているので、87年製かと思われます。
サイズも非常にコンパクト。前後のキャップは付いてきません。
もちろんMFで、絞りもレンズ側で調整します(F2~16)。
ただし、上の写真で赤ポッチが「2」を指していますが、
絞り羽はどう見ても最大に閉まっています。つまりF16状態。
これはこのレンズが「プリセット方式」というものだからだそうで、
本来は数字が書いてある方を先に回し、それに合わせて赤ポッチを回すのですが、
数字の方は回りますがめちゃめちゃ硬いので、F値逆で運用しています。
今の所全く問題ありません。元々数字見て写真撮ってないですし。
我が愛機EOS M5に装着すると、こんな感じ。
マウントはM42というもので、変換アダプタが必要になります。
Amazonで購入すると、EFマウント用の変換アダプタが付いているものがあり、
先日Holgaレンズと同時に購入したEF-M→EFアダプタを噛ませております。
巷にはM42から直接EF-Mへ変換するアダプタも売っていますが、
どちらにしろフランジバックの影響で、同じぐらいごついアダプタになります。
一方EFから変換するアダプタは、ただのネジ山で非常に薄型です。
ちなみにこのアダプタ、調べてみると1500円程します。
M42マウントはネジのように回して固定するタイプなので、
雑な物だとレンズ上の表示が下にいってしまったりも。
今回のはそういうこともなく、いいものが手に入りました。
オールドレンズの「クセ」を楽しむ
さてこのレンズ片手に早速でかけて来ましたが、
Helios 44-2の特徴として、背景のボケがぐるぐるします。
こういった面白いボケが生まれるんだそうです。
開放がF2のため非常に明るく、ちょっと気を抜くとすぐぐるぐるします。
風景を撮るというより、何か被写体を据えて撮る写真に向いていて、
人物ポトレとかで使うと面白そう。
一方で絞るとしっかり解像してくれるので、いろいろ便利に使えます。
ただ解像度は最新のレンズの方がいいように思いますので、
基本は開放か、ちょっと絞ったくらいで使うのが良さそうです。
背景の相性がいいと、やりすぎってくらいぐるぐるします。
あとどうも開放で撮ると、下の方にフレアが出るっぽい?
これを「味」と見るかは、撮る人感性次第かと。
フレアはPhotoshopできますが、ぐるぐるは人を選びそうです。
夜景はまた別の楽しみが
F2レンズということで、夜景撮影もなんとかこなせます。
夜は夜景の明かりがぐるぐるするので、それはそれで楽しめます。
特に水面との相性が良さそう。
手持ちだったのでISO Maxな写真で申し訳ありませんが、
いっぱいに絞ると、結構きれいな光芒が出ます。
8枚羽なので、刺々しい感じもありません。
ぐるぐるボケや光芒もいいのですが、
夜景撮影にこのレンズを使うと、もう一つ大きな特徴が出ます。
ひょっとして閲覧注意? 蓮コラみたいになっていますが、
強い光源にピントをずらして当てると、見事なバブルボケが発生します。
玉ボケと違い、これも調整が甘いオールドレンズならではなんだとか。
ピントをずらしているだけなので、もちろん被写体を間に入れることもできます。
被写体がキモいとか言わないで(笑)
外に行くほど円からレモン型になっていきますが、
これもぐるぐるボケの一種なんだろうと思います。
特に被写体を入れなくても、これだけで絵になる気がします。
円形にバブルボケが出来るので、日の丸構図で撮るといい感じ。
ちなみに左の写真、皇居から撮ったものなのですが、
右のオレンジ色は東京タワーです。言われてみれば判る?
沼地へ道連れ
M42マウントは、安価で名玉と言われるレンズが揃っているのですが、
あのLeicaを始め、物によっては年代物でものすごい高かったり、
中古カメラ屋を点々として珍品を探したりする日も近い?
とりあえず秋葉原と新宿の中古カメラ屋は調べました(笑)
ではでは。
しゃっちー