しゃっちーの社畜日記

社畜だけど自由に生きたいからブログにまとめます。会社の愚痴はボヤいて忘れる。

【オールドレンズ】Jupiter-12を横着して使おうとしてえらい目にあった話【基礎中の基礎】

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お世話様です。
 
先日Helios 44-2というロシアレンズを購入し、
オールドレンズ沼」という新境地に足を踏み入れてしまったのですが、
興味が尽きる事はなく、同じロシアレンズの中でも有名な、
「Jupiter-12」とうい広角レンズを購入しました。

レンズの紹介や作例等は、次の記事に分けたいと思いますが、
今回はこのレンズを使うに辺り、基礎中の基礎を忘れていたがために、
えらい目にあったという話を、自戒の念も込めつつ、
備忘録的に残しておきたいと思います。

 

~目次~

「L39」というマウント

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オールドレンズを使うに際し、必ず準備しないといけないのが、
レンズに合わせた「マウントアダプター」と呼ばれる物です。
Helios 44-2を購入した際に「M42」マウントのアダプターを購入したのですが、
今回目をつけたJupiter-12は「L39」というマウント
 

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いわゆる「イカLマウント」と呼ばれるもので、
レンジファインダー式のカメラで用いられるマウントです。
当然M42と互換性があるものではなく、別途アダプターを買う必要があるのですが、
Amazonに「L39 M39 → M42 スクリュー 変換 ステップ リング」というものが。
 
どうやらL39のネジを、M42のものに変換するリングの様。
つまりこのリングを使うと、M42マウントにJupiter-12が付くため、
マウントアダプターを買わなくていい、ということ?
 
もしそうであれば、単純にアダプター代が浮くだけでなく、
システムが統一されるので、荷物が減っていい事ずくめ
しかも300円代! 激安!
 
という訳で早速ポチった訳ですが、こいつがとにかく曲者で、
今回の「えらい目」の元凶になります。
 

ピントが合わない事件

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このリング、実は既に欠陥がありまして、
本来あるはずの「切り欠き」が入っていません
Amazonレビューを見る限り、当たり外れがある様子。
 

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切り欠きがあると、カニ目レンチを使ってリングの着脱ができるのですが、
それが無いと、人力で外すのは難しいとの情報も。
まぁリングを買った理由はシステム統一なので、
外す事は無いだろうと、何も考えずにJupiter-12へ装着しました。
 

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レンズについてのツッコミは後ほど。
上の写真はリングを乗せているだけですが、
実際このリングは、L39のマウントにしっかり取り付ける事ができ、
またM42のマウントアダプターにも、問題なく装着できました
 
さて最初に何を撮ろうか。ワクワクしながら愛機のEOS M5を立ち上げると、
そこに写ったのは、こんな映像。
 

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ピントが合わない!

フランジバック」という落とし穴

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中古でジャンクを掴まされたのかと思い、めっちゃ焦りましたが、
よくよく調べてみると、「フランジバック」が違うという、
基本中の基本に行き着きました。参考サイトは以下。

 
先に述べましたがL39はレンジファインダー用のレンズ
Leicaに代表される、薄型カメラで使うレンズです。
一方M42は一眼レフで使われるレンズであるため、
間にレフ板が入る分、フランジバックを長めに設計されています。
 

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つまりどういう事かというと、
L39マウントのネジをM42に切り替えただけでは、
フランジバックが合わない為、レンズを使うことができません
 
では今回買ったリングは何なのかというと、
M39」というというマウントがあるようで、
それはL39のネジ径で、M42フランジバックと大体同じなんだとか。
そのM39マウントを、M42に切り替えて使うものだそうです。
「L39」と「M39」はよく混同されるそうで、こういう売り方をしているんだとか
 

問題はここから

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さて、ピントが合わない原因が判った所で、
愛機EOS M5なら、L39アダプタを買えばこのレンズも使えます
という訳で、リングを外して再利用しようとした所、
 
「リングが外れない!!」
 

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先にも書きましたが、このリングには切り欠きがありません
元々外すつもりがなかったので、何も考えずに付けてしまいましたが、
いざ外そうとすると、うんともすんとも言わないではないですか!
 

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しかもこのJupiter-12、とても特徴的なレンズで、
後玉が大きく飛び出しており、レンズを守る物が何もありません
フィルターレンチも使えない大きさで、ペンチで掴むこともできません。
 

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とりあえずゴム手袋だけはめて、なんとか回らないかと試していると、
なんとこの後玉、ただネジ式で嵌っているだけという事が偶然判りました。
そのため後玉を外し、安全な所に移した上で、慎重にリングを回していると、
なんとかリングが外れ、元の状態に戻す事が出来ました。。。

いい勉強になりました

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という訳で、改めてL39に直接取り付くアダプタを購入し、
Jupiter-12で撮影してみた写真が、上の写真です
先日買ったHelios 44-2より広角に映る為、風景撮影もやりやすいです。
 

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このレンズの紹介は、記事を分けて行いたいと思いますが
今回の大失敗で、レンズの構造について勉強できたのと、
フランジバックが短いミラーレスカメラだからこそ、
オールドレンズ遊びは楽しめることを理解することが出来ました。
 
結果的に購入したレンズも無駄にはならず勉強することも出来ましたので、
これからは横着すること無く、オールドレンズで遊んでいこうと思います。

 ではでは。

 
しゃっちー