【作例あり】ロシアレンズJupiter-12の写りはいいけどクセが強い【オールドレンズ】
お世話になっております。
この度あらたに、同じロシアレンズのJupiter-12を購入しました。
35mm F2.8の広角レンズで、風景写真も撮りやすいレンズ。
シーンを選びがちなのと、何よりもクセが強烈で非常に面倒ですが、
バシッと決まると非常にいい写りで、お気に入りです。
今回はこのクセが強いレンズについて、
作例をお見せしながら、紹介したいと思います。
~目次~
いきなりえらい目にあった
実はこのレンズを使う前に、いろいろえらい目に遭いました。
私の勉強不足が原因なのですが、すっかり解決しておりますので、
自戒と備忘録を兼ねて、下記にまとめております。
よろしければこちらもどうぞ。
強烈すぎるデザイン
まずはレンズそのものの紹介から。
かぶせ式のフロントキャップと、やけに大きいリアキャップが特徴的。
キャップのマークは製造工場を表しており、
このマークはLOZSという工場の物です。
実際レンズはこんな感じ。Jupiterは「ユピテル」と読みたい。
製造番号の上2桁が「75」なので、75年製かな?
ここで一つ、このレンズのクセが出るのですが、
絞りリングが、筐体の内側にあります。
こっちの方が判りやすいかな? 内側に白い点があるかと思います。
つまりカメラを構えていると、絞り具合が全く判らないのですが、
数字を見ながら撮影している訳ではないので、そこまで問題ではありません。
さらにこのレンズの一番の特徴が、この後玉です。
筐体からはみ出ています。守る物は何もありません。
これを覆い隠すために、リアキャプがあれだけ大きかった訳ですね。
どれくらいでかいかと言うと、マウントアダプターからはみ出します。
そのためカメラによっては、センサーと干渉するかもしれません。
我が愛機 EOS M5は、彫り込みがあるため大丈夫でしたが、
Pentax Q7はマウントアダプターが干渉してダメでした。
さらにこの後玉、ピントリングを望遠側にひねると飛び出してきます。
最も飛び出た状態だと、アダプターを付けたままリアキャップに収まりません。
無理するとレンズが傷つくので、その辺にも気をつける必要があります。
色乗りがビビッド。それでいてオールドレンズらしさも
何はともあれ、早速試し撮りをしてみると、
Helios 44-2と比べ、色乗りが非常に鮮やかな印象。
それでいてどこか懐かしさも感じる、まさにオールドレンズ。
被写体にレトロ感があれば、雰囲気抜群な写真が撮れます。
差し色を意識するといい感じ。今回は緑と赤でした。
ピントが怪しい写真で恐縮ですが、
明るい所に出ると、思いっきりフレアが出ます。
それすらも味にするのが、オールドレンズらしさではありますが、
開放で撮る時には、ちょっと気を遣うレンズかと。
ボケは非常にいい感じ。このレンズはぐるぐるしません。
このボケ具合だと、もうちょっと寄った写真が撮りたくなりますが、
焦点距離が結構遠いので、そこも悩みどころ。
夜もなかなかおもしろい
明るい所は苦手なレンズですが、その分暗い所の写りがいい感じです。
夜の高架下居酒屋街ですが、奥の方の雰囲気がいい感じ。
ここでも色乗りがいい事が判るかと思います。
そこさえコントロールできれば、夜撮影の方が得意かもしれません。
元々F2.8の明るめレンズですし。ネオン街との相性が最高です。
ただしちょっとでも強めな光が入ると、
目も当てられないフレアが出ます。これは画面外の街頭によるもの。
運用方法を考える
色乗りもよく、非常に面白いレンズだと思いますが、
やっぱり気になるのは、運用の面倒臭さ。
このレンズだけを使うならありですが、せっかく一眼なんですし。
そこで今考えているのが、オールドレンズ用のカメラをサブで持つこと。
手元に昔使っていたPENTAX Q7があり、これでの運用を試みましたが、
上記の通りマウントアダプターが干渉するので、このレンズは使えませんでした。
今ちょっと、Fujifilmのミラーレス X-T20とか考えています。
X-T30が出て、型落ちが安くなったら狙い目?
ではでは。
しゃっちー