【作例多め】「Super Takumar 50mm F1.4」の黄色いレンズで黄色い写真を撮るとめっちゃ楽しい
お世話になっております。
ちょっと前からオールドレンズ界隈で流行している、Super Takumarというレンズがあります。
とにかく安く手に入るレンズで、流行っているSuper Takumar 55mm F1.8だと、
6,000円前後で手に入ることがあります。
私が持っているのは上位モデルの「Super Takumar 50mm F1.4」ですが、
これも8,000円しない、超お手頃レンズ。
見た目にものすごい特徴があるのには、後で触れるとして、
安いけど写りもいいし、設定次第でとにかく楽しいこのレンズについて、
今回は作例を多めに、ご紹介したいと思います。
~目次~
「アトムレンズ」とかいうヤバいやつ(嘘)
まず見て分かる点として、Super Takumarシリーズに多く見られるのですが、
レンズが黄変しています。フィルターがついているわけではありません。
これは「アトムレンズ」というレンズの特徴で、経年劣化でここまで黄変するとか。
このアトムレンズ、別名「放射能レンズ」とも呼ばれ、
その名の通り放射性物質「トリウム」を使用したレンズだそうです。
だからといって人体に影響がある様なものでもなく、安心して使えます。
(当時はLeicaのレンズ等にも使われ「空気さえ写る」と評判の素材だったとか)
これをデジカメにつけると、実は色の影響を全く受けません。
ホワイトバランス(WB)が自動調整されるので、ただのオールドレンズになってしまいます。
これは面白くない。というわけでこのレンズを使って撮影する時は、
WBを「蛍光灯1(昼光色蛍光灯用)」にして撮影しています。
ちょっと赤めの設定ですが、色々試してこれが一番好きな設定です。
これでスナップを撮ると、なんとも懐かしい雰囲気の写りになります。
以前Fujifilmのフィルムシュミレーション「Classic Neg.」を再現した、という記事をまとめましたが、
あれに雰囲気がちょっと似ていますね(じゃぁClassic Neg.でええやん、というツッコミはなし)。
今回は基本、Astiaというソフト気味な設定で撮影しています。
夏空スナップがよく似合うレンズ
今回の撮影場所は「相模湖」。湖畔の観光地がレトロでレンズの雰囲気にピッタリ。
実は最近バイクの通行規制が解除されたので、愛車のカブを飛ばして行ってきました。
この日はとにかく快晴だったのですが、このレンズと設定で撮影すると、
どことなく「夏の思い出」感がある写りになります。
現代レンズとは違うや少し甘めの解像感や、開放で撮った時の周辺減光等、
撮って出しで雰囲気満点な写真が撮れるので、スナップが楽しくなります。
Super Takumarシリーズが人気となる理由に、豪快できれいなフレアが出る点があります。
フレアを出す表現が苦手で、余り作例はないのですが、
きっちり撮ればきれいな正円のフレアが発生するんだとか。
でも上の写真も結構好きです。ここは好みが分かれるところ。
映えないロケほどめっちゃいい
そんなのとは無縁な、寂れた雰囲気の被写体を探すと、また違った写りをします。
特にちょっと暗めなところに入ると、黄色成分がより目立つ様になり、
まるでフィルムで撮ったかのような写りになります。
相模湖の帰りに深大寺に寄って来たのですが、
これもこれで、レトロとはちょっと違いますがいい感じ。
ちょっと夕方気味だったので、より黄色っぽくなっています。
オールドレンズは楽しい
今回のベストショット。映えスポットの映え水槽に浮かぶタニシ。
F1.4のボケ味と周辺減光が激安価格で手に入るのが、オールドレンズの魅力です。
ちょっと絞れば普通に使えるレンズにもなるので、最新レンズを買う気になりません。
(ただしAFはちょっと魅力。。。)
ぐるぐるボケやソフト調等、多種多様な特徴を持つオールドレンズ。
このブログでもいくつか安くていいものを取り上げていますが、
このレンズは、被写体をちょっと選ぶものの、とにかく楽しいレンズです。
それがとにかく安くて、入手性も非常に高いというお得感。
普通のレンズでは撮れない様な写真に興味があるなら、Photoshopで弄り倒すのも楽しいのですが、
レンズを特徴的なものにして、気楽なスナップから始めてみてはどうでしょうか。
そのうちLeicaのレンズとかにも興味が出てきて、気づいたら20万のオールドレンズとか探してますよ!
ではでは。
しゃっちー