【作例あり】富士フィルムのフィルムシミュレーション「クラシックネガ」をX-T30で再現してみた
お世話になっております。
ちょっと前に大炎上した、富士フィルムの新しいカメラ「X100V」。
これをちょっと触る機会がありまして、特に購入は考えていないのですが、
「クラシックネガ」という新しいフィルムシミュレーションが、
私好みで感動してしまいました。
私好みで感動してしまいました。
ちょっと前に出た「X-Pro3」から搭載されていたのは聞いて、
X-T30を持っている手前、特に買い換える程でもないかなと思っていたのですが、
この「クラシックネガ」の為だけに、一瞬購入を検討した程です。
しかしふと、富士フィルムのカメラは色味や写りを色々調整出来ることを思い出し、
これを使って「クラシックネガ」を再現できないかと調べてみたら、
既に前例もあり、それも非常に良い写りをしていましたので、
今回は作例とともに、「クラシックネガ風」の設定を紹介したいと思います。
~目次~
参考元と設定
同じようにクラシックネガ風を試しているサイトやブログはありますが、
どこも参考にしているのは、Fuji Rumorsという海外のサイトでした。
ダイナミックレンジ:400% → オートに変更フィルムシュミレーション:クラシッククロームグレイン・エフェクト:強WB:オート R-2 B+4ハイライトトーン:0シャドートーン:0 → +1に変更カラー:-1シャープネス:-4ノイズリダクション:-4※引用:Fuji Rumors 和訳は本ブログ作者
上記がFuji Rumorsで紹介されている設定ですが、
ダイナミックレンジを400%にすると明るすぎて使いにくかったので。
ちょっとだけ変更して使っています。あくまで好みの問題かと。
早速作例
これですよ!
最近フィルムカメラを使い始めたのですが、写りがまんまフィルムです。
富士フィルムのページにある作例と、似たような雰囲気かなとは思います。
そもそも銀塩フィルムでスナップする事を前提の設定のようなので、
こういった画作りを目指したのかもしれないですね。
元がクラシッククロームなので、発色は抑え気味で暗部がはっきりしているのと、
「強」に設定したグレイン・エフェクトが、フィルムっぽさを演出しています。
かなり特殊な被写体を選んでいるというのもありますが、
以前紹介した「和製ズミクロン」も相まって、雰囲気バツグンですね。
左が本物のフィルム写真、右がクラシックネガ風設定で撮った写真です。
色の乗り方はフィルムの特性次第なので、ちょっと置いておくとして、
粒状感や空気感は、ほとんど一緒に感じます。
本物のクラシックネガは、ちょっと触った程度なのですが、
あれも撮った瞬間にフィルム写真そのものだと感じたくらいでした。
並べて紹介できればベストなのですが、仮に全然再現できていなかったとしても、
この設定は大当たりなので、どんどん活用していきたいですね。
唯一と言ってもいい欠点
この「クラシックネガ風」設定。Qボタンに登録しておけばすぐに使えるのですが、
唯一の欠点が、「WB オートの色味を調整する」ということ。
オートの色味はQボタンひとつで変更できないので、
都度調整するか、全ての写真をこの色設定で撮るかの選択となります。
試しにカスタムのWBで同じ色味を指定してみたのですが、
カスタムは色温度を調整してくれないので、撮影の度に調整が必要となります。
それを怠ると、上の写真の様に妙な色温度の写真となってしまいます。
(ただしこれもこれでアリな気が)
そこだけ目を瞑るか、すぐ設定できるのでササッと都度やってしまうか、
それはちょっと考え中。ここだけが「風」設定の弱点です。
フィルムカメラどうしよう。。。
ここ最近フィルムカメラがブームだそうなのですが、
一方で低価格帯のフィルムは値上がり or 廃番が続いています。
それに備えてフィルムをストックしていたりするのですが、
「クラシックネガ風」でここまでフィルムを再現できるなんて。。。
雰囲気バツグンで、街歩きスナップに最適な「クラシックネガ」。
本当ならば「風」ではなく、ちゃんとした設定で使えればいいのに。
有償アップデートとかで追加とかやってくれたら、
本体買い換えまでは。。。って層も取り込めると思うんですよ。私みたいな。
ではでは。
しゃっちー